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世界は四大文明でできている【著:橋爪大三郎】

宗教

こんにちはtukasaと申します。

今日は「世界は四大文明でできている」を紹介します。

宗教があることでの平和。
とても勉強になりました。

こんな人におすすめ

・リベラルアーツを学ぼうとしている人

・海外の人と接することが多い人やグローバル企業で働く人

・知的な雑学情報が欲しい人

内容

世界の人口73億人の内、63億人が4大文明に属している。
キリスト教文明、イスラム文明、ヒンドゥー文明、儒教文明。
この4大文明の特徴を知り異なる文化圏の価値観をきちんと理解する。

これら4つの宗教の教えや特徴を解説した内容で、グローバルな人脈を持つ人達にとってありがたい教えであり、そうでない私のような者でも宗教について、なるほどと学びの多い一冊。

文明と文化とは、神様との関係とは、それぞれの宗教の正典での教え、仏様は神様ではない、カースト制度と奴隷制度。
なんとなく知っている、聞いたことがあるこれらのこと。

著者の橋爪大三郎さんがわかりやすく解説。

なるほど!そういうことだったのか!早速誰かに教えたくなるような内容、盛りたくさんで、次が知りたくなり読み進めていくからいつのまにか読み終えてしまいます。

雑学情報収集的に読んでみても楽しめるのではないでしょうか。

メニュー

  1. 世界は四大文明でできている
  2. 一神教の世界
  3. ヒンドゥー文明
  4. 中国・儒教文明
  5. 日本と四大文明と
point✅

✅一神教と多神教

✅神様と人間の関係

✅各文明・宗教の特徴

感想

皆さんは宗教と聞いてどんなイメージを持ちますか?
過去の日本での事件やニュースで耳にする海外での争いなどの印象から、どことなく人前で話すのをためらったりするくらい、どちらかというと、あまり良い印象を持っていないのではないでしょうか?

私は良い印象はありませんでした。宗教があるから争いが起こるのだと、そんな風にも思っていました。
しかしこの本を読んで考え方がガラリと変わりました。
宗教があることで、共通の価値観をもつ大きな人類共存のまとまりを築き、争いを生まなくさせているのだと。
例えば宗教がなければ、小さな集団が点在し、その集団は異なる価値観からぶつかり合い、あちこちで争いを生み混迷を深めていたでしょう。

宗教は世界の平和に貢献しているのですね。


宗教ごとに違う神様と人間との関係、正典での教えの違いによって変わってくる、各国の人達の習慣や考え方。
これもなるほど、でした。
「だからそうなのだ」「そいうことか」と妙に納得。
そう考えると、海外の人達と交流がある場合は、どの文明圏の人なのかを知っておくことは、とても大事なことであり、良好な関係を築く助けとなります。

グローバルに活躍するビジネスパーソンに必要なスキルとしてリベラルアーツが求められて、そこに宗教があることも、もっともな理由です。

私自身は世界で活躍するビジネスパーソンでもなんでもありませんが、知っていて損はないですし、有益な情報であり、とても楽しい内容だと思えました。

これまであまり触れてはいけないものだと思いこんでいた「宗教」というものなだけに、自分が全然知らないことだらけ。
その分、学びの多い内容でした。


知らなかったことを知るということは、本当に楽しい。

印象的な言葉

まず、「文明」 (civilization) とはなにか。
文明とは、多様性を統合し、 大きな人類共存のまとまりをつくり出すものです。
文明の特徴は、文字をもつこと。 法律や社会制度が整っていること。 帝国のような政治的まとまりや、 教会のような宗教的まとまりをもっていること。
暦や、 生産技術や、 軍事力や、経済活動や、 貨幣や、交通などの社会インフラや、……をそなえていること。歴史学の本には、そう書いてあります。

文化は、民族や言語など、 自然にできた人びとの共通性にもとづいています。 それに対して、文明は、多くの文化を束ねる共通項を、人為的に設定することです。 文明のほうが文化より、レヴェルが高いのです。

世界の四大文明は、どれも宗教をベースにしているのか。
それは、宗教が、個別の言語や民族や文化を超える、普遍的な内容のものだからです。
~中略~
これらの宗教がなかったとしましょう。どうなるか。
人類は、文明という大きなまとまりを形成することができずに、言語や人種・民族や文化ごとに、もっと小さなまとまりをつくるしかなかったでしょう。一〇億人~二〇億人といったサイズではなく、一〇〇万人とか、一億人とかいったサイズになります。すると、となりの集団とは共通点がないので、争いになり、人類はもっと混迷を深めていたはずです。宗教は、世界の平和に貢献しているのです。

ビジネスも、外交・安全保障も、文化芸術も、世界の異なる文明に属する人びとがパートナーです。パートナーの考え方や行動様式を、理解し、 予測する。国際社会でなにかしようと思うとき、まっ先にやるべきことではないでしょうか。

契約の目的は、相手の行動の予想可能性を高めること。自分の行動も束縛されるが、相手の行動を束縛できる。自分が束縛されるコストを上回る利益が、相手を束縛することによってえられるので、契約を結ぶ。相手の行動が予測のつかない他者との間に、安定した社会関係を設定する技術です。

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